お届けもの

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「しかし・・・・」 「もぐ・・・・・」 こいつは一体どうしたらいんだろう。 問題点がありすぎる。 「なぁ、お前さ」 「・・・・・ひな」 「あ、あぁ、ひな」 「何・・・・?」 「俺は今日から学校に行かないといけない訳で」 「学校?」 「勉強するとこ」 「そーすけ勉強してるの?」 「高校生だからな」 「私は・・・・?」 そう。 そこなんだよ。 俺が学校に行っている間ひなをどうしようか。 まさか学校に着いてこさせる訳にいかないだろ? だからといって家に1人にしたら何をしでかすかわからない。 「一応聞くけど、お前家で1人で留守番できる?」 「さみしいからできない・・・」 「ですよね・・・」 さぁてどうしようか。 「そーすけ・・・?」 1人にもできないし学校にも連れて行けない。 これは一番難しい問題かもな。 「そーすけ・・・見て」 学校に入学させる? いや、金も手続きも何もしていない。 だから今そこでひながうちの高校の制服を着ていようとも学校に連れて行くことは・・・・ 「って何でうちの学校の制服着てんの!?」 「あの箱は2段構層になってて、下の層にこれと下着が入ってた・・・」 なんだと? あのじーちゃん何やってくれてんだよ。 学校でまで面倒見させる気なのかよ。 「いや、でも金も払ってないし昨日来たばっかなんだから手続きだってしてない訳だし今日から来るのは・・・」 「手紙・・入ってた・・・・」 ひなから茶封筒を受け取る。
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