お届けもの

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「はい、お話は伺っております。秋嶺ひなさんですね?」 「あ、秋嶺・・・?」 「あれ、秋嶺君の親戚の方なのでしょう?」 「あ、あ、はいっ!そうなんですよっ!」 なるほど。 じーちゃんはコイツを俺の親戚として転入させたのか。 「手続きは全て完了していますので、秋嶺君は先に教室へ戻りなさい」 「はい・・・って1ついいですか?」 「何でしょう?」 「こい・・・ひなは試験とか受けたんですか?」 「はい、5教科の試験を行いました」 いつの間に・・・・。 「結果は・・・?」 「まぁあなたは保護者みたいな人なので教えてもいいでしょう」 保護者・・・・? 「彼女の結果は」 「全て満点でした」 ・・・・・・・・・・・・・・は? 「は、え、は、はぁ!?」 「秋嶺君声が大きいですよ」 「す、すいません」 あの抜けた1人では何もできないやつが全教科満点だと!? おかしくねぇか? おかしくねぇか!? 「秋嶺君、HRはとっくに終わっています。早く教室に戻りなさい」 「あ、はい、失礼しますっ」 世の中どうなってんだよ・・・・。
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