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「秋嶺ひなです・・・・・よろしくお願いします・・・」
「「わあぁぁぁっ!可愛いぃぃっ!・・・・・・ん?」」
「あ、秋嶺?」
大輔がこっちをジト見してきた。
「・・・・今日はいい天気だなぁ」
「めっちゃ曇ってんぞ。午後から雨だぞ」
「・・・・・・」
「なぁ、お前秋嶺宗佑だよな?」
「・・・・・・」
クラス全員の視線が俺に集まる。
「いや、そうだけど。ただ苗字が同じなだけじゃ・・・・・」
「そーすけは私の大事な人です・・・・・」
『!!』
なっ・・・・!
あの馬鹿何言ってんだっ!
「そそそ宗佑・・・・」
「違う違う違う誤解だっ!」
「私・・・そーすけがいないと何もできないの・・・・・」
「あれが誤解・・・・?お前・・・・・」
「マジで!本当にっ!違うんだってっ!!」
「ひなさんが言っているように、秋嶺君とひなさんは親戚だそうです」
あぁ、先生っ!
ナイスフォローっ!
「なのでひなさんは秋嶺君の近くがいいと思うので新垣君(大輔)、席を隣に移動してもらってもいいですか?」
先生。
俺の感謝の気持ちを利子付きで返してください。
「わ、わかりました・・・・」
そこで大輔も真面目に言うこと聞くなよっ!
「ではひなさん。秋嶺君の隣へ」
「うん・・・・」
生徒の間を通るひなに視線が集まる。
確かに見た目だけは可愛いからな、こいつ。
「そーすけ、学校でもよろしく・・・・」
「わ、わかったよ・・・・・」
「待て宗佑」
「ん、次は何だよ・・・・・」
「学校で『も』ってお前・・・・」
・・・・・・・・・。
やべぇ。
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