お届けもの

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「なるほどね、親戚に預かってもらいたいって頼まれたわけだ」 「そうだ」 俺は大輔に最初から最後まで詳しく教えてやった。 「お前のじーちゃんすげぇな。宅配便で女の子送れんのか」 「それは俺にもわかんねぇよ」 「それにしても・・・」 「何だよ」 「いいなぁお前っ!あんな可愛い子と同棲だとぉ!?」 「良くねぇよっ!お前あいつがどんな奴か知らねぇだろっ!」 「何だよどんな子なんだよ」 ・服を着る、など常識を知らない ・まず単独行動が不可能 ・言葉のキャッチボールがフォアボール ・家にいづらい 「最後のはお前だけだろ」 「ほんといづらいんだって・・・」 「ってか結構厳しい子だな」 「な?だから決して良い環境だっていう・・・」 「それでもずれぇよぉぉっ!俺もあんな可愛い子と住んでみてぇぇぇっ!」 「そーすけ・・・・」 「何だ」 「帰らないの・・・・?」 「そうだな、帰るか」 「手、繋ぐ・・・?」 「何でだよっ!」 「むぅ・・・」 「宗佑、俺お前キライ」 「だから何でだよっ!」 はぁ、これからどうなるんだ俺の学校生活・・・・・。
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