お届けもの

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「はぁ・・・」 どうしよう。 これからの学校生活どうしよう。 こいつ見た目だけは可愛いからな。 男の視線が痛すぎる。 ってか数名殺意こもってるよな。 「そーすけ・・・歩くの速い・・・・」 「あ、すまん」 見た目は可愛い。 黙っていれば美少女だろう。 だがしかし・・・ 「そーすけ・・お風呂一緒に入ろ・・・」 「嫌だよ何でだよっ!」 「だって怖い・・・・」 こうゆうところがちゃんとなってない。 一回ちゃんと話すか。 「いいか、お前なぁ・・・」 --その子は一人じゃ何もできない、雛鳥のような子-- 「・・・・・・」 「そーすけ・・?」 雛鳥、か。 親に世話をしてもらわない限り、一人では生きていけない。 空を飛ぶのも。 食べ物を捕るのも。 自分じゃ出来ないんだ。 こいつも同じ。 親鳥、と言うのもあれだが 少なくともそのポジションにいるのは俺だ。 こいつは俺がいないと・・・・ 「そーすけ・・・止まってちゃ帰れない・・・」 「あ、あぁ、行くか」 「そーすけ、さっき何言おうとしたの・・・?」 「あぁ、お風呂には一緒に入りません。一人で入ってください」 「うぇー・・・」 俺としては面倒事には変わりないが、 それ以上に自分がしっかりしなくては、と思っていた。
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