おにぎり

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「いち、い、いち、に、そうそう。そんな感じだ」 「すごい・・・すすめる・・・」 「まぁ、感動してもおかしくはないくはないな」 周りの連中はルンルン気分で外にっ出て行ってしまったが、俺らはその場でひたすら練習していた。 「しかしなんで二人三脚の大会なんだろうな」 「きっと友情を深めるための・・・」 「それならもっと良い方法ありそうな気もするけどな・・・」 ひなと二人三脚しながらぶらぶら歩く。 しっかし。 今まで練習に集中していたからいいけども。 今少し意識しちまったら意外とこれすごい距離だな。 足どうしがくっついてるわけだし。 俺の左腕はひなの肩抱いてるし。 普段の俺なら飛び退いてるところだ。 って意識してたらなんかすごく逃げ出したい。 「そーすけ?どーしたの・・・」 「ん、あぁ?」 「顔赤いよ・・・」 「そうか?日焼けでもしたか」 「そーすけは体育館の明かりで日焼けするほど肌が弱いのね・・・」 「あ、いや」 そっかここ体育館だ。 いやだって正直に言うわけにいかないし。 「そーすけとくっついてる・・・」 「!?」 なぜそこに触れた・・・っ 「こんなにくっついたの初めてだね・・・」 「あ、あぁ。そうだな・・・」 なんだろうっ! めっちゃ恥ずかしいっ! 今すぐ離れたいっ! いや離れたくもないけどっ! 「・・・・ふふっ」 「!?」 な、何この子っ! なんか鼻で笑った! 「な、なんだよっ」 「なんでもー・・・・ふふっ」 な、何がおかしいんだよ・・・。 結局分からずじまいで授業は終わってしまった。
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