始まり。

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自転車をいつもの駐輪場に停めて改札を目指す。もちろん神山くんも一緒だ。 「城谷、方向どっち?」 「名古屋方面だよ。神山くんは?」 「残念!逆だわ。」 「…そっか!ありがとうね♪一緒帰ってくれて。」 「別に?今日は、たまたまじゃん?(笑)」 「でも、同じクラスなのに、こん話した事なかったじゃん?」 「そいえば、そだな。言うなよ?オレ実は…」 「実は…?」 「川原苦手。(苦笑)」 「えっ?アリサ?そ~うなんだ~?(ニヤリ)」 「なんだよ?言うなよ?!」 「ど~しよっかな~♪(笑)」 「頼むよーっ!(泣)」 駐輪場から改札口はやっぱり近くて、すぐに着いてしまった。なんとなく帰りたくないと思ってしまう…。神山くんの作る空気間や雰囲気がすごくて、また明日も一緒帰れたらな、なんて思ってしまうぐらい居心地がいいから…やはり女にモテる訳だと感心すらし始めていた。
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