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「おはよ、朝ごはんできてるよ!早く食べないと遅刻よ~(笑)」
今日のお母さんは、機嫌がよさそう。
ーーーこの時の私は、お母さんに朝ごはん作って貰えるって事が当たり前になってて全然、感謝なんてしてなかった…
当たり前じゃないのにね。
「ああ…また玉子焼きか…」
「ん~?何か言った?」
「なんでもない!いただきます♪」
お母さんの機嫌を損ねると後がっかいなだから文句は言わない。今日は…。
「ねぇ~もう6時よ~?15分に出れるの?」
「ひぇふひぇふ!!(出る出る)」
口の中にいっぱい詰め込んでお茶で流し込む。朝は時間がないからしかたない。
急いで歯を磨き、玄関をでると、
お母さんが車で待っててくれる。毎日ずっと。
そして近くの駅まで送ってくれる。
家から駅はそんなに遠くない。自転車で20分ぐらいだ。けど夜、帰るのが遅いからっていつも送ってくれる。
ーーーこの時も私は、過保護だな。と母の事を少しバカにしていたと思う。
自分が親になって初めてこの時の母の気持ちが分かるのだが、それはまだまだ先のお話…
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