彼の気持ち。

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いつものようにお母さんに駅まで送ってもらい、電車に乗って学校に一番近い駅で降りる、ここ半年の習慣。やっと慣れてきた頃だ。 なんとか、自転車を安全運転で飛ばせば、朝練に間に合いそうだ。 もちろんなんてしようものなら遅い帰りがより一層遅くなる… 駅の駐輪場に行くとまた、昨日の事を思い出してしまう。 生まれてのこのかた、16年恋などしたこと無し。 その為?かは定かではないがバスケ一筋一直線に歩んで来た。 恋人はバスケ。自分でもそう思っていた…が、昨日の事で只のクラスメートの1人だと思っていた人がどうしても気になる…。 もしかしたら…なんて事が… 「そんなのあるわけないじゃん!!ないないない!!はははっ(笑)」 …なんて考えていたらつい恥ずかしさのあまり心の声が表に出ていた。 比較的、朝が早かったり、自転車を安全運転で飛ばしていたりで通行人もいない事から女子高生変質者とは誰も思わなかった。
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