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「おいっ!城谷ーっ!」
「えっ…?ああっ!神山くん…どしたの?今帰り?」
「そう!てか、城谷もだろ?何部だっけ?」
「バスケだよ。神山くんは…確かサッカー部だよね?」
「正解!何で知ってんのー?もしかして…城谷オレに気があるんじゃ…(笑)」
「ばっ!?バッカじゃないの?たまたまよ!たまたま!アリサがそんな事言ってたから。」
「どーだかー?(笑)」
この自意識過剰男は、神山 優多(かみやま ゆうた)同じクラスの数少ない男子の1人だ。いつも明るくて面白い。男女関係なく接するから女子ウケもいい。ただし、女ぐせが悪いとの噂もある…まだ入学して半年だというのに彼女は5人目だとか…。
私たちは自転車をこぎながら駅に向かう。どうやら方向は一緒みたいだ。
「てか、城谷いつもこんな帰り遅いの?」
「うーん?大体そうかな。」
「じゃあ、毎日オレと一緒に帰る?」
「はっ?何言ってんの?彼女に怒られるよ。」
「ああー…別れたし。」
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