合わない歩幅

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?「おっ、北乃じゃーん。」 今度は誰ですかぁ… 素早く北乃くんの後ろに隠れる。 北乃「おぉ、優人。」 優人「会うような気がしてた。」 なんだ。優人くんか… って、私この人も苦手なんだけどね。 優人「あれ?北野さん?」 「こんばんわ。」 北乃「一緒なんだ。」 優人「お前、俺らのこと振っといて女の子とデートかよ。」 北乃くんが、私のために友達のこと振ったの? 申し訳ない… 北乃「じゃあ、一緒になる?多い方が楽しいでしょ?」 「え……」 『やだやだやだ。絶対2人がいいっ!』 「………いいよっ。」 言ってしまった… 1番言ってはいけない言葉。 北乃くんの友達の女の子…可愛い。 私の姿と比べてみる。 到底追いつかない。 ?「北乃のこと好きなのー?」 可愛い女の子。 足は細いし、顔立ちはいいし。 こんな子が……いいのかな。 ?「私は杏奈。北乃とは中学のときの友達なの。」 「あっ、北乃くんのクラスメイトの北野七海です。」 杏奈「敬語やめてよぉ。タメなんだからっ。」 「……はいっ。」 杏奈「はいはーい!七海ちゃんが、一杯飲みまぁーす♪」 「えっ……」 あぁ……頭がクルクルしてきた。 体がポカポカして、気持ちいい♪
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