優しさに包まれて

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真新しい出席簿を抱えた先生が教室に入ってくると、生徒たちは席についた。 私の前の席には、大きな背中の男の子。 細いし、足長いし、スタイル良過ぎでしょ。 「このクラスの担任の山本だ。えー…高校生としての自覚を持ち、高校生らしい生活を、このみんなと一緒に過ごしてほしい。」 先生の長い話は中学の時から変わらないもんだね。 きっとこれは、大学に行っても、会社に勤めても思うことだと思う。 「じゃー、さよなら。」 『今日はすぐ終わったな…』 とにかく友達が出来てよかった。 今日のノルマ達成! 「七海帰ろー。」 「うんっ。」 すっかり3人グループみたいになっている、桃ちゃんとほのかちゃんと私。 帰る方向も同じって知って、一緒に帰る約束をしていた。
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