5人が本棚に入れています
本棚に追加
/74ページ
無言の時間は続き、テレビもおもしろくないので消し、ビールだけが消費されていく。
そんな静かな部屋に小雪の声が響いた。
「なんであの時怒ったの?」
あの時とはきっとこの前の話だろうと思った。
だけど、その前に俺の中で一つだけ聞きたい事があったので聞いてみた。
「逆に聞くけどなんで俺と友達になりたいとか言いだしたんだ?」
小雪は聞かれた途端黙ったがすぐに口が開いた。
「いつも一人だったから....」
「は?一人だからなに?あんたに関係ないじゃん」
いつもそうだ。
この手の話になるとムキになる自分がいる。
それはわかっているけど、止められない。
「友達とか恋人とかそんなもんは俺には必要ない!だからもう俺に関わるな!」
俺は次の小雪の一言に言葉を一瞬失う。
「じゃあ....
何に怯えているの?」
最初のコメントを投稿しよう!