一夜

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無言の時間は続き、テレビもおもしろくないので消し、ビールだけが消費されていく。 そんな静かな部屋に小雪の声が響いた。 「なんであの時怒ったの?」  あの時とはきっとこの前の話だろうと思った。 だけど、その前に俺の中で一つだけ聞きたい事があったので聞いてみた。 「逆に聞くけどなんで俺と友達になりたいとか言いだしたんだ?」 小雪は聞かれた途端黙ったがすぐに口が開いた。 「いつも一人だったから....」 「は?一人だからなに?あんたに関係ないじゃん」 いつもそうだ。 この手の話になるとムキになる自分がいる。 それはわかっているけど、止められない。 「友達とか恋人とかそんなもんは俺には必要ない!だからもう俺に関わるな!」   俺は次の小雪の一言に言葉を一瞬失う。 「じゃあ.... 何に怯えているの?」
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