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二人の間に流れる空気が止まる。
「あっ────!」
俺はその場の空気に耐えられず気付いたら渡辺を置いて走り出していた。
そして、その場に残された小雪は唖然としている。
震えてた....
でも、あれは少し違う.....
あの瞳は────....
怯えていた。
そして、逃げてきた俺は久しぶりに走ったせいで完全に息が上がっていた。
「ハァ....ハァ....くそっ!」
家の近くにある公園のフェンスに寄りかかり、小雪に触れられたら手を見つめていた。
「なんなんだよちくしょー」
そうして、辺りは暗闇に包まれていった。
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