一章 魔法師と化石少女

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 0  神とはなんなのか。  人の信仰心から、神話から、様々な場所で数多くの神が生まれ存在する。  そして全てが人から成す。いやむしろ人がいなければ神は存在出来ない。そうでなければ誰が伝えるのだ、誰が信仰するのか。  どんな神も人のために存在する。それがどんな神であっても。  だが地、空、星、そして宇宙。世界を創造したのは一体なんなのか?  創造神とも呼ぶ者いるそうだが、人間が出来る前からいた存在を人が創り出した「神」と呼んではいいものなのか。  人間は勿論、神をも超える存在だといえるであろう。  人が作った言葉、思考なぞで表せも想像もすら出来もしないであろう。   そんな人智を超えたものは今も世界を傍観しているのだろうか?それともとっくの昔にこんな世界などにとうに呆れて見放さているのだろうか?  もし人がそれに近づく事が出来たら。それに近い領域に達する事が出来たら。    それはもう生死も超越し、世界、神をも凌駕する存在になれるだろう。  所詮「神」など、生物が創り出した産物に過ぎない。  世界を超える存在には到底敵わないのだ。  
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