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おなかまなあなたさま。
《大仲和葉・オオナカカズハ》
ぶちっ、ぐぷっ
ずずず、ず、ず・・・・
何かが這う音がする。
何かが私を壊していく音がする。
白い制服のシャツ。
私は微動だにしていないのに、不自然に腹部が微かに動いている。
もちろん私が息を吸い、吐いているからではない、別の何かの動き。
ぐずり。
何かが崩れる音がした。
痛いの、オナカが。
オナカが痛い。
何かがいるの。
―私のオナカにね、何かいるの。
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