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「マーマ、パーパ。おでかけ?」
私たちが出かける準備をしていたから、リーンとしぃちゃんも戻ってきたね。
ちょうどいいや。
「お買い物にねー。リーンも行くから、帽子被ってジジちゃんに行ってきますしておいでー。しぃちゃんもお散歩だよー」
「あい!」
「わう!」
元気に返事をするリーンとしぃちゃん。
そのままマスター室の方に走って行っていく。
「ジジたん!いってくりゅねー!」
「わうわうわーう!」
「ぐはっ……い、いってらっしゃい」
マスター、また鼻血出したな。
初めてリーンに『ジジたん』って呼ばれた時は、感激して鼻血流しながら踊りだしたからね。
カインにすぐさま沈められてたけど。
まぁ男の格好してくれて るだけいいとしとこう。
しぃちゃんを片手で抱っこして、もう片方はリーンと手を繋ぐ。
リーンももう片方の手でカインと手を繋いだことを確認したら、出発です!
「マーマ、どこいくのー?」
「ん?八百屋さん」
魚介類は1年分あるし、お肉もドラゴンとか狩った時のがまだまだ余っているからねー。
足りないのは野菜ぐらいです。
「パーパ、やおやしゃんは、おやちゅある?」
「八百屋におやつはないな。野菜を売ってる店だ」
リーン無邪気な質問に苦笑を浮かべて教えるカイン。
「やしゃい……」
野菜という言葉を聞いて、リーンの足が止まった。
「……やっ!リーン、やしゃい、きりゃい!!」
はいはい、言うと思ったよ。
だ け ど。
「リーン」
野菜を残すと煩いパパ(カイン)がいるんだから、諦めてください。
「……あい。たべりゅの」
「はい、偉いね」
じゃ、遠慮なく八百屋さんに行きますか!
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