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「ん~おいしい~」
人には見られたくない食べ方だけど美味しい。
だけど、ここで問題が。
スプーンを使わず、器ごとかじりつくようにして食べているために生じた問題が。
「……下のが食べれない」
「クゥーン…」
なにこのワンコ。(←狼っぽいものから格下げ)
なんですっごくものほしそうに見てるの?
でもこのままじゃ食べれないしなぁ…。
仕方ないけど。
すっごくしょーがないけど。
ほんとは独り占めしたいけど!!!
「……食べる?」
私がすっごい渋々器をワンコに差し出すと、ワンコは勢いよく尻尾を振った。
といっても、この子大きいから一舐めで食べ終わっちゃったけどね。
食べたりないみたいで器舐めっぱなしだけど。
まあさっきよりも可愛いからいいや。
ためしに頭を撫でたら、最初はびくっとしていたのに大人しく撫でられてるし。
うん、可愛い。
「これからどーしよっかなー」
ひとまず食べられる心配もなさそうだし、真剣にそろそろ今後のことを考えなきゃ。
間違っても、プリンで満足したからその考えに至ったわけじゃないからね!!
「がう?」
「ここから近い人がたくさんいるところってどこか分かる?……わけないよねー」
自分で聞いておきながら、あっさり否定。
だって、さすがに分かったらびっくりもんじゃん?
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