ちなみに、ヘタレ勇者は…

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「では魔法量を測るとしよう。基本、魔力を持たない人間はいないが、ギルドメンバーの平均は70万~100万くらいだ。帝クラスになると500万~700万ぐらいだな。右の水晶に触って魔力を流してくれ」 とりあえず、みんなの平均ぐらいはあるといいなぁ。 だけど、どうやって魔力って流すんだろう? 「魔力ってどうやって流すの?」 「うむ……実際に流して教えたほうが手っ取り早いのだが、君の場合は召喚された側であるから、うっかり契約してしまうことになるかもしれんからな」 「リョウガさんと契約……わたくしが教えて差し上げますわ!!」 「姫、落ち着こうか」 なんかよく分からないけど、流れろって思ったらいいのかな? ま、適当でいっか。 流れろ~。 バリンっ!!! 「「「………」」」 水晶、粉々に割れちゃった…。 僕、軽く触っただけだよね? 「一応2000万まで測れる水晶なのだが……」 「さすがリョウガさんですわ!(ちっ。どさくさに紛れて契約と思いましたのに、これだけ多かったらできませんわね……)」 ……なんだろう。 今、サフィからなんか危険なオーラを感じた気がする。 気のせいだよね? 「リョウガ。次は属性なんだが、込める量は少しにしてくれ。また壊れたらかなわんからな」 「あ、はい」 少しだけ、少しだけ…… 水晶は七色に光った後、灰色と白銀に光った。 壊れないか心配だったけど、大丈夫そうだ。 「これでいいの……って、二人共どうしたの?」 「「………」」 なんか、二人とも唖然とした表情でちょっと怖いんだけど……。 僕、また何かした? 「自然属性と特殊属性全部に、破壊と創造……初めて見た」 「伝承でしか見たことありませんでしたわ……実際に存在する属性だったのですね……」 「あの~僕、まだ属性について、よく分かんないんだけど……」 自然とか特殊とか、どういう意味?
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