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ギルドの地下、魔力値を測る水晶に現れた数字を前に、私とカイン、マスターは唖然とした。
「……なんというか、なぁ」
「もう運命としか言いようがないわぁ。愛良ちゃん、本当に私の義娘にならないの?」
「なりません」
水晶に現れた数値は…
1199万9999。
あと1でも高ければカインと契約は成立しなかったはずなのだが、微妙に足りなかったようだ。
「惜しいなぁ……あと1高かったら自由だったのに。頑張って魔力が上がったら、契約から解放される?」
「それは、無理……だな」
「うん、無理ね。契約って一生ものだから。お詫びに好きなだけカインを弄ったらいいわよ」
マスターから許可出ちゃったしww
「じゃ、遠慮なく。おまぬけ。おバカ。おっちょこちょい全帝」
「ぐっ……」
「そのおまぬけで全帝が務まるのか疑問だわ」
「うっ……」
「力があるだけで全帝になったんなら、あのヘタレに全帝の座奪われちゃうよ?」
「……グス」
はい、鬱りましたー。
めんどくさいので放置決定。
「じゃ、愛良ちゃん。次はこっちの水晶に魔力流してね~」
マスターにまでも放置される全帝(笑)。
実はこいつ、なんちゃって全帝なんじゃない?
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