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「相変わらず愛良に甘々だね~。うん、そのまま寄ってく」
さっきまでのつっけんどんといった対応から普段通りに戻ったからか、龍雅も安心した様子だ。
なにはともあれプリンだ。
「ほら、龍雅!早く帰るよ!プリンが待ってる!」
「いや、先に兄さんたちが待ってるって言ってあげなよ…って、あれ何?」
「ん?」
龍雅が不思議そうに首を傾げている先を見て、私も首をひねった。
「んーと、魔法陣?」
「いや、なにこれ?」
「きっとあれだよ!勇者召喚ってやつだよ!じゃ、龍雅!頑張って魔王を倒してきてね!私はプリンを食べながら応援してるから!」
「どこまでプリンが大事なの!?って、そーじゃなくて愛良!!一人でなんて逃がさないよ!?」
なんと!
龍雅が私の腰に腕を巻きつけてがっしりと逃がさないように抱きついてきた!
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