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「 ‥え? いま 、なんて‥ 」
「 だから別れて 、って 。」
いきなりの僕の言葉に 、勝利くんはやはり聞き返してきた 。
“好きでもない 、嫌いでもない 。”
頭の中を 、ぐるぐるとループするその想いと僕の行動は 、いっつも逆 。
「 こんな傷‥ 、つくられたら
勝利くんのこと好きでも信用できっこないよ――――――――。」
それに 、だ 。
僕の首に切ったような跡があるのは 、勝利くんのせい 。
“聡は俺の 、って印つけてあげる 。”
そう言われた刹那 、首にずきっ 、と深い痛み 。
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