1、おいでませダンジョン

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* ‥‥と言うのが2週間前の事。今は楽にスライムを倒せる様になり、多数と相対しても混乱せず対応出来る位には慣れたと思いたい。だが、慣れた頃が危ないのは分かってるので神経質位が丁度良い。 ほぼこのフロアは制覇したと言っても良いかも。でも次のフロアへ行く階段やら何やらが無く、どうした物かと少しばかり頭を悩ませて居る。 「んー‥?」 あれ?こんな場所合ったっけ?と疑問を持ちながら俺は首を捻る。行き止まりだった筈の場所には簡易な扉が付いた部屋があり、内心恐る恐るしながらも扉を開き入ってみる。 すると、その部屋の中は薄暗く中央には地面より若干盛り上がった場所に宝箱が一つポツンと置いてあり、スポットライトの様な光が当たっていた。 「レアアイテム、か?うーん、やっぱり怪しいけど開けてみるしか無いか‥」 孤独は人を多弁にさせる、と俺は思うんだ。最近俺は独り言が多過ぎで、やっぱりと言うべきか話し相手が居ないのは寂しいな。唯一喋るのは指輪だし、虚しい。 気合いを入れ直して宝箱の中身を確認してみると、その中には直径10cm位の淡く色付いた丸いガラス玉みたいな物が入って居た。 *
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