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結果としてはやり直し。濡れた方眼紙のマスを塗った部分は滲み、乾くとごわごわして使えた物じゃ無い。出会ったウォーターフロッグを根絶やしにしよう、そんな事を3人で誓い合った。
「ネタ切れか?」
幽暗のロートス根っこ付きを泉に置き、ドライヤー(1pt)を用い濡れた長靴を乾かし、数着に増えたけど濡れた服は乾燥機付き洗濯機(2pt)に突っ込んで就寝。次の日無事に八階層目のマッピングを終わらせ、九階層目へ。
九階層は床が通常通りなので俺は内心ホッとする。スニーカーに履き替えてマッピングを始めるんだが、3度目の折り返し地点でおかしな事に気付く。
真っ直ぐ進み、突き当たりに着くと曲がり、また真っ直ぐ進みを繰り返して居る。これじゃあ、ただ歩かせてるだけ。敵もまた出て来ないし、一体どうなってるんだ?
「俺は楽で良いけど‥」
如何に慣れようと魔物と戦うのは怖いし、宝箱からはガラクタみたいな物しか出ないし。マッピングを止め俺達はひたすら歩き続け、体感的には長い時間を使ったと思った頃、次の階層へ上がる階段が姿を現す。
心理戦、だったりして?そうだったとしても、俺には上の階を目指すしか無いけどな。
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