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「ねぇ、起きてよ…お願いだから起きてよ…!!」
泣きながら少女が問う。
「だ…い…じょう…ぶ…だよ」
死にそうな声で少年が答える。
「そんな状態で強がり言わないでよ…」
泣きながら、笑いながら少女が言う。
「俺…は…死な…ない…君を…残して…死…ぬ…わけ…に…は…いか…ない…から」
少年は笑った、少女に向かって、満面の笑みで。
「それがアナタの選択?」
女が問う。
「そ…うだ、これ…が…俺…の…選択だ」
不敵に笑って少年は答える。
「だったら、ここで死になさい」
女は手を振りかざした。
「やめて!!」
少女は女の前に立ちふさがる。
そして、少女の命が無惨に尽きる。
「て…めぇ!!」
少年は怒り狂う。
そして、女を殺すべく立ち上がる。
だが、すぐに崩れ落ちる。
「さよなら…」
女が言う。
女は手を振りかざした。
また女から何かが少年に飛んでくる。
(俺は…俺はまだ死なない…死んじゃ…だめなんだ…)
そこで、少年の意識はとんだ。
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