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会長も反対されたことに納得がいっていないらしく顔をしかめている。
「どうして?ってこの案に使うお金、予算的にちょっと無理がある。予算をもう少し減らしてくれればオレは賛成っす」
藤原くんは一年生なのにしっかりしている。
私は改めてそう思った。
「そうか。じゃあもう一度小鳥遊と俺とで考え直して、できるだけ低コストになるように検討してくる。案ができたらもう一度会議をする」
「「はい」」
今度こそはみんなに採用してもらうんだ!
と心に誓った。
「じゃあ解散!小鳥遊は残っていてくれ」
「はい」
これから会長と二人きりになれる。
そう思うと私は嬉しい気分になった。
「文香始めるぞ」
「はい。空先輩」
空先輩は普段私のことを『小鳥遊』と呼ぶけれど二人きりの時は『文香』って呼んでくれる。
まぁ私が頼んだんだけど…
ちなみに私は『空先輩』って呼んでる。
「文香はコスト下げるにはどうすれば良いと思う?」
「そうですねぇ。例えばこの『図書室の本を多くして欲しい』とかだったら生徒に呼びかけていらない本を持ってきてもらったりしたらどうですか?」
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