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待ち合わせ場所に行くと隊長の巧が待っていた。巧は昨日、エントランスにいたコウタという人と話し合っていた。
「先輩、おはようございます!」
弥生がそう言うと巧はこちらに気づいたようだ。挨拶を返してきた。おはよう。
「昨晩はしっかり眠れた?」
「はい。快眠でした」
弥生がそう言うとコウタがこれに反応した。
「なになに。巧、この子めっちゃ賢いじゃん」
「はははっ!お前よりはな」
巧はコウタと話してから弥生に向き直った。
「彼は俺の同期で藤木コウタ。第一部隊に所属している」
巧がそう言うとコウタは弥生のところへ歩み寄って来た。
「昨日あったけど自己紹介がまだだったね。俺は藤木コウタ!よろしく!」
コウタは弥生と握手を交わすと任務があるからとどこかへ歩いていった。
コウタが歩いていった方を見ながら巧は言った。
「あいつは俺が元々いた部隊の仲間だったんだ」
「……巧先輩って第一部隊に所属していたんですか?」
「少し前までね……」
そう言うと巧は視線をどこかさまよわせ懐かしんでいた。
まもなく、エレベーターが開いた。中から昨日紹介された第四部隊の二人が出てきた。
「さて、と。全員揃ったようだね。じゃあ任務にいこうか」
巧の号令で第四部隊の面々は出撃ゲートをくぐった。
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