緊急事態

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弥生もそろそろ任務の準備をしようかな、と思っていたところで第四部隊隊長の巧がこちらに向かって歩いてきた。 「おはよう、弥生。何してるの?」 「あっ、先輩っ!おはようございます!これから任務の準備に取りかかろうと思って」 弥生がそう言うと巧は少し慌てたように言った。 「や、弥生。今日は任務ないよ」 「!?何故ですか!?」 何かやらかしてしまっただろうか。 「いや、別に大したことじゃないよ。ただうちの部隊は他の部隊に比べて出動回数が多かったから。今日は特別に休暇。明日から休む日も無くなるだろうから今日は休んだ方がいいよ」 「……他の二人はどうしてるんですか?」 「零二なら仕事厨だから、また無断で狩りに出てるんじゃないかな。雷聖は研究所に帰ったよ」 無断で狩り?研究所に帰った? 不思議に思いながらも、巧の言う通り、ここは素直に休んでおこうと弥生は考えた。これから先、この仕事を続けるには休みたくても休めない日の方が多いから。 「分かりました。休ませてもらいます」 「うん。弥生は理解が早くて助かるよ」 そう言いながら一度二人が部屋へ戻ろうとしたとき、警報が流れた。
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