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そんな話をしていると神機格納庫に行っていたアリサが戻ってきた。
「あっ、弥生ちゃん。お疲れさま」
「……お疲れ……様です……」
落胆している弥生を見て気になったアリサはアネット達に何があったのか尋ねた。
「……弥生ちゃん。落ち込むことないよ。ツバキさんも弥生ちゃんのことは怒るどころか褒めてたから」
弥生は顔を上げた。やったじゃん、また、昇格するかもよ。アネット達は口々に言った。
「むしろ悪かったのは女の子を見落として戦闘に入った偵察兵のコウタと、指揮を執っていたリーダーだって。二人とも報告書と同時に反省文まで書かされるんじゃないかな」
アリサの余計な一言が弥生を追い込んだ。
「ぎゃあぁぁぁぁぁぁ!!?スミマセン先輩方あぁぁぁぁ!!スミマセン、スミマセン、スミマセン、スミ……」
酷く取り乱した弥生。そんな弥生をアリサは必死に宥めにかかった。
アネットとフェデリコは初めて見る弥生の姿に腹を抱えて笑った。
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