35人が本棚に入れています
本棚に追加
二人が帰ったあと巧が明日の予定について話始めた。
「さて、と。急で悪いんだけど明日から任務に出てもらう。うちの部隊は他の部隊に比べて何分忙しいから。大丈夫?」
「はい!体調は万全です!」
弥生がそう言うと巧は一度、ポカンとしてから声を殺して笑い始めた。
「?何かおかしなことを言いましたか?」
「いや、反応が少し意外だったから。いきなり任務なんて言われたら普通、戸惑うと思うからさ」
「親に人を心配させるようなことをしてはいけないと教えられてきたので」
弥生がそう言うと巧はそうか、と言って頷いた。
「まあ、初めのうちは後方支援に回ってもらうから。じゃあ、今日はこのあと自由にしていいよ。部屋の整理もあるだろうし。ああ、あとアネットとフェデリコには一度挨拶した方がいいな。彼らはつい最近配属された、いわば弥生と同期みたいなもんだから」
分かりました。弥生がそう言うと巧は部屋へ向かって歩いていった。
今、午後二時。
片付けなどをするとすぐに夜になる。弥生も足早に部屋へ向かって歩いていった。
最初のコメントを投稿しよう!