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あなたと会って5年目のバレンタインの日の朝。
「今日は夕食は?」
「うん・・・今日は午前様になるから、先に寝ていていいよ。」
「そう。あまり無理しないでね。いってらっしゃい。」
いつものやり取り。
でも、やっぱりあなたは今夜帰ってこない。
このまま一緒に暮らしていても、きっとあなたは2月14日は私と過ごすことはない。
あなたの心の中にいるのは、まだ薫子なのね。
私は片思いのままなのね。
それが今朝よくわかったわ。
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