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もしかして、私より好きな人がいるのかと、私は遅く帰ってきて疲れて眠ってしまった彼の携帯を見てしまった。
何故あんなことをしたのかしら。
私のしたことは最低で、そして、最低のことをした報いを受けた。
彼のメールの中には、まだ薫子とのメールのやりとりが残っていた。
2人で撮った写真も、彼女が笑っている写真も、まだ保存されたままだった。
・・・そうだったのね。
彼の気持ちが私の方に向いてくれたって思ったのは、私だけの勘違い。
結婚してくれたのは、薫子がいなくなって寂しかったのと、慰め続けてきた私へのお礼。
それだけ。
そう。
なんだ、ずっと片思いのままだったのね、私。
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