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「ところでさ、千紘。」
「んー?どしたの?」
ふと思い出した事を確認したくて、隣の席になった千紘に声をかけた。
「俺が寝てる時、やたらと視界がチカチカしたんだけど―…なんか光ったりした?」
そう。
あの眩しさと騒がしさが無ければ、今頃はまだ眠っていただろうに…
「あぁ、あれねー。ははは。もう大騒ぎだったんだよ?」
何かを思い出して大笑いする千紘。
「何、そんな面白い事があったのか?」
ハテナを浮かべる俺に、千紘はニヤッと怪しい笑みを見せる。
あ…
千紘がこの顔をする時って、俺にとってロクな事がねーんだよなぁ…
「ふふふー。聞いてショック受けないでね?」
「あは。やっぱりショック受けるような内容なんだなー。」
やや棒読み気味になった俺に、「それは姫ちゃん次第」と言われた。
うむ、ごもっともである。
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