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「実はね―♪」
本気で楽しそうな千紘。
…お前も実はドSなんじゃねー?
しかも確信犯。
なんで俺の周りにはSが集まるんだよ!?
後に知った事だが、どうやら俺は『イジりたくなるオーラ』が出ているらしい。
オーラ纏ってるなんて、俺って何者!?
でも、そんなオーラなんていりません…
さて話が反れてしまった。
俺が寝ている間に何があったのか、という話題に戻ろうじゃないか。
「で、大騒ぎがあったって、どうして?」
俺の質問にニヤっと笑った千紘は、ズイっと俺との距離を詰めて耳元で呟いた。
「そんなの、姫ちゃんが原因に決まってるじゃない。」
「は…俺?」
絶対に決まってない。
だって今の発言は予想不可能だったもん。
「バスに乗り込んだら、颯と姫ちゃんが寄り添うように眠ってってね?それはもうカオスだったよ。」
「…」
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