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コイツ…
人が下手に出てれば調子に乗りやがって…(注:相手は先輩、しかも学校一の不良)
「もうっ、マジで何なワケ!?」
「え…逆切れかよ。」
逆切れしたくもなるわー!
なんだ、この距離。
俺の反応見て楽しんでる洸が悪いんだろーがっ!
「さっさと怒ってる理由吐けや、コノヤローッ!!」
「うおっ、人の上で暴れんな!」
はぁっ、キリがねーじゃねぇか…
深呼吸を1つして、ジッと洸の目を見据える。
真っすぐに、逸らさない。
いや、逸らせないのかも…
一度洸の紅い瞳に捉えられたら、もう逃れる事はできない気がする―…
そんな事を考えてると、ポツリと洸の口から言葉が発せられた。
「…俺にも分かんねーんだ。」
「え?」
「お前は俺から目を逸らさない。」
スッと洸の手が伸びてきて、優しく俺の頬に触れる。
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