君が不機嫌な理由

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「そんなお前を…他の奴らがヤラしい目で見てると思うと許せなかったんだよ。」 「洸…」 「お前分かってんのか?自分の知らねー奴が、お前をネタにして抜いてる可能性だってあんだぞ。」 「え……」 ま、マジかーい… つか洸、もう少しオブラートに包んでよ! じゃないと俺の心がブロークンハートしちゃう~…こんな時に冗談サーセン。 「それを深く考えもしないで許可しやがって…調子に乗ったバカ共に襲われでもしたらどーすんだよ。」 …俺なんか襲う物好きはそうそう居ないと思うけど。 でも洸は真剣に俺の事を心配して怒ってくれてたんだよな? 「うん、ごめん。ありがとな…洸。」 笑って言うと、洸は恥ずかしそうに顔を背けた。 「別に、礼を言われるような事じゃない。それに、俺が一番許せないのは―…」 「わっ!?」 視界が一回転したかと思うと、また目の前に洸の顔。 でもさっきまでと違うのは…俺が洸に押し倒されてるって事だ。 洸の唇が、額から頬、首筋へと移動する。 「…ンっ…くすぐったいよ、洸…」 身をよじって顔を背ける。 視線を洸に向けると笑っていた。 「クスッ、何それ。俺のこと誘ってんの?」 「は!?誰が誘って―…ひゃぁんっ」 「相変わらず、いい声してんな。」 「っ////洸が首筋なんて舐めるからっ!」 自分から出た女みたいな声に顔が赤くなる。 やばい、すげー恥ずかしいっ…
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