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どこへ行っても俺の紅い目は気味悪がられてきた。
今は仲間のコイツらでさえ、初めは珍しいものを見るような目で俺を見てた。
でも、唯人は違った。
初めて会った時、唯人も俺の目を見てたけど、他の奴らとは違う目で俺を見てたんだ。
―…『綺麗で見惚れた』
どれだけ嬉しかったか。
その言葉に、俺がどれだけ救われたか。
唯人、お前は知らないだろうな…
「ああ、認めるよ。」
「え?」
すうっと息を吸い込んで、弘斗たちと向き合う。…おもしろくなってきたじゃねーか。
「認めるよ。俺は唯人が好きだ。だから、お前たちにも譲らない。」
そう言いきってニッと笑う。
するとアイツらも同じように笑った。
「ははっ、お前らのそんな顔、久々に見たな。」
その顔好きだぜ?
『強い奴と闘れる』って疼いてるような眼。
こっちまで楽しくなってくる。
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