三大勢力とパパラッチ

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「怖がらせてごめん。今のは唯人に危機感を持たせたかったんだ。」 「うん、分かってる。」 これは先輩の優しさだ。 分かってるから、そんな辛そうな顔と声をしないで。 「俺は、絶対に唯人が嫌がる事はしないって約束する。あ、写真は許してほしいんだけどね。」 「クス。ありがとう、先輩。」 先輩の方を向いて笑顔を見せると、先輩も安心したように笑った。 「分からない事や困った事があったら、いつでも俺の所に来い。助けてやるから。」 「それって頼るって事?」 「ん?ああ、そうだな!いつでも頼っていいし、甘えてもいいぞ!」 颯と同じ事を言った。 先輩にも甘えたり頼ったりしていいんだ。 なんだか嬉しくなって、自然と笑みが零れる。すると先輩がギューっと俺を抱きしめた。 「え、先輩!?」 「嫌だった?」 耳元で呟かれる優しい声。 「嫌…じゃないけど…」 今日初めて会った人だからか、妙に気恥ずかしい。
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