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■綾瀬一樹 side
一人屋上に残されて、ゴロリとコンクリートの床に寝転がった。
青くどこまでも澄みきった空に、さっきの自分の声が吸い込まれて行ったんじゃないかという気になる。
「パパラッチって…確かに無断で隠し撮りもしたけど…」
あまりにも的確なあだ名に、思わず笑ってしまった。
この名を思いついた時の、唯人のあの嬉しそうな顔―…
「ま、せっかく唯人が名付けてくれたんだし…」
それでもいいか、と思う自分に苦笑いが浮かんだ。
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