三大勢力とパパラッチ

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「あーっ…手元にカメラが無いと落ち着かない!」 ここまでくると職業病ではないだろうか? 今は授業中。 無人で静まり返った廊下を一人、唯人の教室に向かって歩く。 「一刻も早くカメラを取り返さねーと…」 そのために授業を返上して唯人の観察に来ている。 唯人のクラスに着くも、そこは無人。 移動教室だろうか? 壁に張られた時間割表を見ると、今の時間は体育となっていた。 グラウンドに目を向けるが、そこにいるのは2年。 美術部で有名な2人がいたのですぐに分かった。 「グラウンドじゃなかったら体育館か。」 面倒だな、と溜息を漏らして体育館まで駆け足で向かった。
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