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「俺…もうアイツを撮りたくない…」
「え?」
「もう部費の為とか…そんな理由で撮りたくない。」
「一樹…」
「これからは、アイツの本当の顔を撮りたいんだ。」
笑顔じゃなくてもいい。
苦しんでても、泣いてても。
だけどもし出来るなら…
俺が笑わせてやれたらな、って思う。
「部費…また足りなくなるけど、ゴメン。」
「もう姫川君の写真を売るのはやめるってこと?」
「ん…ゴメンな。」
「いや、むしろ良かったよ。お前に撮りたいものが見つかって。」
そう言って優しく笑った我らが部長サマ。
本当、いい友達を持ったと思う。
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