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一気に大声で言いきった俺。
酸素不足で肩で息をする。
まさか言い返して来ると思っていなかったのか、奴らは少しの間呆けていた。
「え、逆ギレ…?」
「逆ギレじゃねーよ!つか俺の腕マジ限界ギリギリなんだよ!!」
あれ、もう自分でも何言ってんのか分かんないや。
だけど―…
「これだけは言っとかねーとな…」
「「「「?」」」」
すぅっと大きく息を吸い込んで、目の前のチンピラ達を睨みながら叫んだ。
「てめーら、さっきからチビってうるせーんだよ!今身長は関係ねーだろが、バーカ!!!」
ふぅ、言ってやった。
これで満足だ!
言いたい事を全て言い切った満足感に浸っていると、いきなり胸倉を掴まれた。
「おい、あんまナメた口きいてると痛い目みるぜ?」
襟元を掴んだまま強く壁に抑えつけられる。
「―っ…!」
気管を塞がれたために息が出来ない。
やべ、苦しいっ!!
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