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しばらくそうやって笑い合っていたら、ガラっと勢い良く部屋のドアが開いた。
ビックリして2人で開いたドアを呆然と見つめていると、そこには目を大きく見開いて立ち尽くす千紘が。
「え…千紘?なんでここに?」
「…まずい。」
驚きすぎて、ただ呆然と見つめ合い続ける俺と千紘。
一足先に湊が冷静に戻り、瞬時に状況を理解したなんて気付かなかった。
「あー、湊と唯人みっけた~♪」
そう言って千紘の後ろからヒョコっと姿を現したのは新だった。
「おや、これはこれは。邪魔してすみません。」
何やら怪しい笑みを浮かべる弘斗。
「何してんだ、お前ら。」
最後に顔を出したのは洸。
「え、なに?全員集合?」
なんでみんながここに?
未だに状況を整理できないでいると、千紘がワナワナと震えだした。
「姫ちゃんが遅いから…心配してみんなで様子見に来て見れば~…っ!!」
「えっ…あの、千紘!?」
ヤバイ、嫌な予感が―…
「2人で何イチャついてんのさーッ!!!」
「ぅわ―――――――ッ!!!?」
大声で叫びながら突進してきた千紘を、衝突寸前で湊が止めた。
おお、さすが湊!
マジ助かった―。
あのまま衝突してたら、絶対に三途の川が見えたはず…
想像するだけで恐ろしい。
「ヒドイよ!まさか湊が抜け駆けするなんて思わなかった―!!」
「抜け駆け、違う。」
「ぅがー!千紘うるせぇっ!!」
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