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2人の方から前へ向き直った弘斗の顔は、もう普段通りだった。
「それで、湊。結局唯人君と何があったんです?」
ピクッ
全員の意識が湊に集中する。
騒ぎで先延ばしにされていたが、みんな内心では気になっていたのだ。
唯人が誰かにスキンシップを受けるのは日常茶飯事だが、それに寝ぼけていない唯人が応える事は見た事が無い。
いつもやられっ放しで終わるのに、今日は湊としっかり抱き合っていた。
「確か…唯人君が"仲直り"とか言ってましたよね。でも湊と唯人君がケンカなんて―…」
普段無口なのに加えて平和主義の湊。
そんな湊が唯人とケンカ?
幾らなんでも考えにくい。
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