おじゃまします。

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■洸side 後ろでアイツらがなんか言ってるが、知らぬフリをしてどんどん先へ進む。 あー… ガラにもなく恥ずかしい事言っちまった… 今更羞恥が襲ってきて顔が熱い。 アイツらが追い付いてくるまでに治まれ…なんて考えながら歩を進めた。 話しながらゆっくり歩いていたので、ようやく玄関に到着。 「あ、弘斗。悪ぃんだけど俺の靴出してくんねぇ?」 唯人を抱き抱えていて両手が塞がっているので、下駄箱が開けられない。 …つーか唯人、今まで軽く空気だったな。いつまで寝てんだ、コイツ。 「はい、どうぞ。」 足元が見えないと思っていたら、弘斗が靴を俺のつま先に当てて位置を教える。 「悪いな。サンキュ。」 弘斗は普段の腹黒発言のせいで性悪に思われがちだが、実はこういう気遣いが行き届いている。 本当は優しい奴だと、理解している奴はきっと少ないだろうな。 まぁ、ザコが喧嘩売ってきた時の脅しに便利だから特に訂正もしてないけど。 靴を無事に履き替えて校舎を出る。 …なんか新と千紘がワタワタしててキモイんだが。 何をそんなに慌ててんだ? 「えーと…何事です?」 「おい、何アホ踊りしてんだ。」 眉間に皺を寄せて弘斗と尋ねると、軽くパニック状態の新と千紘が飛びついてきた。 「どっどーしよう!?」 「けけけ、携帯が…」 「「「落ち着け。」」」 冷静組の3人…もとい俺と弘斗と湊でピシャリと言い放つ。 千紘の手にチカチカと光って震えている物が見えて視線を移す。 ん? あれって、唯人の携帯だよな。 その様子に全てを理解した俺達3人は「あぁ、」と納得したように声を漏らした。
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