君との距離

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学校に居たのに目が覚めたら別の場所で一人だと混乱してしまうんじゃないか。 「桃に付いててもらうから安心して下さい。」 「分かった。」 「俺も聞きたいんです…高校での唯人の様子。」 階段を下りてリビングへ向かうと、次第に楽しそうな笑い声が聞こえてきた。 ガチャ 「みなさん、お待たせしました。」 守山に続いて部屋に入る。 「あっ、洸!見てよ。ワンちゃんが2匹!!」 千紘が笑顔全開で2匹の犬と戯れている。さっきまでガチガチに緊張していたくせに… フッと小さな笑みが浮かんだ。 「良かったな。」 「うん!!あー、可愛いよぉ~////」 本気で戯れている千紘も犬に負けない可愛さだぞ―…と、その場に居た面々は和やかな光景に目を細めた。 そこに新も加わって、部屋はさらに賑やかさを増した。
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