君との距離

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■唯人 side 体の左半身に僅かな圧迫感を覚えて目が覚めた。 目を開ければ見慣れた天井。 あぁ、久しぶりだな―… 覚醒しきらない頭でそんな事を考えながら、圧迫感のある左に顔を向ければ、桃花が床に座り込んでベッドに突っ伏していた―…って、え…桃花? 「………わぁぁっ!」 「ふおっ!!?」 桃花の存在で完全に目が覚めた。 慌てて飛び起きれば、伏せていた顔を上げた桃花と目が合った。 つか桃花、驚かせたのは悪かったけど「ふおっ!!?」って。 普段の可愛い声でならまだしも若干声が太くなってたし。 女の子なら「きゃっ」とかにしなさい。絶対に似合うから。うん。
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