秘密

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■唯人side 剣吾に抱えられて、元居たベッドに逆戻り。 ゴツンッ 「ぃだっ…!?」 チラリと逃げ道を探してドアに視線を向けたら、頭に剣吾のグーパンチが落ちてきた。 くっそう、めっちゃ痛い… ズキズキ痛む頭を押さえながら、ジロリと睨み上げると苦笑いされた。 分かってるよ、どーせ俺が睨んだって怖くないんだろ。今まで散々言われたんだから知ってるよ。 「逃げようとしたお前が悪い。…そんな拗ねるなよ。」 今度は優しく俺の頭を撫でる剣吾。 コイツは本当、昔から俺に甘いと思う。 いや、グーパンチは本気で痛かったけどね。
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