秘密

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「……だ」 「え、?」 耳元で、掠れた剣吾の声がした。 小さすぎて聞き取れない。 すると、もう一度。 「好きだ。」 「!!!」 今度は確かな声で、剣吾はその言葉を口にした。 ―…たった三文字。 けれどその言葉に含まれる甘さと切なさを苦しい程に感じて、まるで電流の様なものが全身を駆け抜けた。
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