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「剣吾…俺、本当に自分の事ばっかりで…全然お前の気持ちなんて知らなくて…っ。いっぱい、苦しい思いさせてゴメンっ!!」
中学生になる頃には、もう俺の事が好きだったと言った。
だとすれば、少なくとも３年以上は自分の気持ちを押し殺して来たってことになる。
ただ、俺のために。
そりゃあ剣吾の中にも少しは「想いが通じなかったら」とか「もし今の関係でいられなくなってしまったら」っていう恐怖があったと思う。
でも、きっと剣吾が死ぬまで俺に想いを伝えずにいようと思ったのは、俺の『親友』という唯一無二の関係を守るためだろう。
俺には剣吾しか居なかったから。
俺が『剣吾とずっと親友でいたい』と望んだから。
だから、優しい剣吾は自分の想いに蓋をしたんだ。
溢れ出して、押さえられなくなった今、この瞬間まで。
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